「編み物の糸を染める」ことに興味があり、
草木染めの中でも注目中の「藍染のワークショップ」を体験してきました。
今回は、工房をお持ちの染色家の先生、ワークショップをたくさんしている経験豊富な方に学ぶことができました。
その体験から学んだことをまとめていきます♪
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藍染体験中の様子
藍の葉っぱはこんな感じでした。
この藍の葉を収穫し、そこから分別して染める準備をしていきます。
この事前準備がかなり重要になります。
↓
いざ染めているときはこんなに濃い色で、葉っぱそのものでした。
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途中で洗うなどの工程をへて、乾かす前の段階だと、藍色になりました。
とても神秘的な宇宙のような深い色です。
さらにここから、乾かすなどの工程を踏むとまたまた変化していく様子がみられました。
藍染でウールを染めた体験の詳細
実際体験してみて感じたことをまとめました。
※全体的に写真の色は薄く出ています
ウールは染まりやすい
先生からも一番ウールが染まり安いよと聞いていたので、ウールを100g用意して染めてみました。
すぐに染まってくれました。
※光の加減で、少し色がぼやけて薄く見えていますが実際はもう少し濃いです。
藍染の色の変化を楽しむ
こちらは翌日に染めたものですが、淡い水色〜薄い緑色になりました。
藍染といえば濃い青色、紺色といった感じです。
この藍も好きですが、変化して薄い緑色になったのも優しくて好きな感じだったので、今回の写真は
こちらの薄めの写真が多めになります。
絶妙な色で写真撮影が本当に難しいです。
色が徐々に違って、どの色合いもとても自然体で素敵な色になりました。
藍染でシルクを染めた体験
シルクは、以前高級なシルクを購入して高級だとなかなか編めなくて財庫となっていました。
それを使おうかと迷いましたが、失敗したら嫌だなと思い、今回は小さな毛糸玉にして染めることにしました。
藍染でアルパカ を染めた体験
ウールが染まるなら、アルパカ も染まるのではないかと思い、挑戦してみました。
こちらはとても柔らかなアルパカだったので、思った以上にとても良い感じで染み渡っていきました。
とてもいい感じです。
藍染でコットンを染めた体験
そもそも動物性でないのでコットンは染まるのか?というのが疑問でした。
ものは試し、ということで挑戦してみました。
使ったのはこちらのコットン100%
染まるかな〜と思っていたら見事に染まりました。
藍染体験:ウール、シルク、アルパカ 、コットンの比較とランキング
さて、どれが一番染まりやすかったというと
シルク
ウール
コットン
このような順位でした。
1位:シルクはダントツ。
糸が細いということもあったのか、すぐに色が入ったので、染色液からはすぐに取り出しました。
2位:ウールとアルパカ は同等。
次点のウールも、同じくらいに染み込みすぐに馴染んでいきました。
3位:コットン
染まらないとは聞いていましたが、やってみたら染まりました!
ただ、色が入るまでにかなり時間がかかりました。2時間くらい漬けていたと思います。
藍染体験を経ての個人的ポイント
藍染体験ポイント1:準備の必要性
かせ状態にするとやはり染まりやすく乾かしやすいです。
そのため時間があれば、毛糸玉からかせ状態に巻き直しが必要。
もしくは、もともとカセ状態のものを染めた方が手っ取り早いですね。
藍染体験ポイント2:時間との勝負
先に毛糸などつけるものの準備をしておくなど万全の準備が必要。
なぜなら、すぐに酸化しやすいからです。
方法は、バケツなどに入れる方法や袋などに入れる方法などまちまちです。
いかに空気に触れないようにできるかがポイントでした。
藍染体験ポイント3:毛糸はもまないようにする
毛糸はもむとフェルト化してしまいます。
よく染み込ませようと思って、揉み込みすぎるとウール同志がくっついてしまって、フェルトになってしまうので
揉み込みには要注意!
最初は、揉み込み過ぎて一部くっついていた部分がありましたが、そっと剥がしたらはがれて糸に戻りました(笑)
藍染体験ポイント4:乾かすのには屋外の自然な風+夜間は扇風機
より早く乾かすためには、風とおしのよい屋外で日光を浴びながら乾かしました。
夜間は、夜露が心配だったので、部屋に取り込んで扇風機をずっと回していました。
私の場合、毛糸だまのままのがあったので、特に入念にしました。
番外編:藍染でモヘアは染まるのか?
こちらも試しにハマナカ さんのモヘアでためしました。
染色液につけたときはとても優しい色合いだったのですが、洗い流したら、見事に全て落ちていきました。
ということで、残念ながら染まりませんでした。
藍染体験に適した編み物用の毛糸
まだお試し中なのでですが、今回染まりやすかった毛糸たちです。
シルクコットン 混合タイプ。(シルクは10%)
シルク100%ではありませんが、糸が細いので染まりやすいと思います。
藍染体験のまとめ
今回、2回の藍染ワークショップに参加して、新たな発見。
メモ
- かせ状態ではなくても毛糸玉でも染まる。ただ乾かすのが大変。
- シルク>ウール・アルパカ >コットンの順でよく染まった。
- コットンも気合を入れれば、染まるので諦めない。
- 準備を入念にし、染める方法を頭に入れて段取りよく行うと、効率よく染めることができる。
以上が藍染初体験のまとめの感想でした。
とても楽しく、終始集中できました。
また、色が絶妙に変化していくなかで、自分の染めたい色を出す方法やその工程など、
染めるという世界は奥深いと感じました。
先生がたももう何年も経験されておられ、藍と向き合っている素敵な先生たちでした。
染まった糸で何を編もうか、それもまた楽しみたいと思います。
お読みいただきましてありがとうございました。