編物検定 編み物資格 編検:毛糸検定

編物検定受験〜1級合格までの道のり① 【編物検定とは?】

編物検定のちらし

 

編物検定をご存知ですか?

編み物の資格を取得したいと思いたってから、色々調べて検討し

まず選択したのがこの「編検(あみけん)」こと編物検定でした。

その後、編検について独学で勉強し、無事に毛糸検定1級に合格することができました。

 

こんな方におすすめ

  • 編み物の資格をとりたい
  • 編物検定に興味がある
  • 編み物の腕試しをしたい
  • 編み物の実力をつけたい

 

 

現在は、在住県の支部賛同会員に属し、合格後も研修や講習を随時受講しながらその後も自己研鑽に精進しています 😉

今回、編物検定1級合格までの道のりを下記のことを網羅しながらまとめていく予定です。

 

  • 編物検定の概要
  • 編検を受験することにしたきっかけ
  • 独学での勉強方法
  • 合格のためのポイント

 

 

それではまず、編み物検定ってなに?という点から確認していきます。

 

編み物の資格

編み物の資格には数種類あります。

その中でも私が所持しているのは、下記の編物に関わる二つの協会の編み物の資格です。

  1. 日本編物検定協会の資格
  2. 日本手芸普及協会の資格

今回は、1の日本編物検定協会による「編物検定」についての詳細となります。

 

編物検定とはどんな資格?

編物検定(編検)の概要

編物検定とは、公益財団法人である日本編物検定協会による、

文部科学省が後援している技能検定試験で取得できる公的な資格ことです。

 

文部科学省が後援という点で、英検などと同じですね。

編物検定を略して「編検」(読み方:あみけん)と呼ばれています。

 

公的な資格というのは、「履歴書に記載ができる」ということで編検協会のサイトにも記載されています。

日本編物検定協会:公式HP

 

編み物検定?編物検定?

注意するのは「編物」のように送り仮名「み」が含まれない点です。

よく「編み物検定」と表記しやすく間違えやすいのですが、

正式には「編物検定」と「み」が含まれない表記となります。

 

編み物と編物を分別をする意味を知りたかったため、以前「編物検定協会」に直接確認してみたことがあります。

動詞ではなく名称として使うため

「編み物」ではなく、「編物」としているとのことでした。

 

なるほどです。編物検定の豆知識でした♪では次に、そんな編検の概要をざっと確認していきます。

 

編物検定のメリット

資格は誰でも作れる

「資格」についてですが、少し調べると誰でも資格を作るれるということがわかりました。

そしてその資格証も自分で作れてしまうのです。

ただ、それらは一般にいう「民間の資格」となります。

 

公的な資格の編物検定

前述させていただいた通り、この編物検定の資格は

公的な資格のため「履歴書」に記載することができるというのが最大のメリット。

そして、公的な資格なので民間の資格よりも値段が安価となっています。

(編検にかかる費用などは後述いたします)

 

編物検定の内容

編物検定の種類は二つ。

  1. 毛糸検定:かぎ針編み、棒針編み、アフガン編み
  2. レース検定:かぎ針編み、棒針編み、アフガン編み

 

編物検定には以上の2種類があり、それぞれにかぎ針編み、棒針編み、アフガン編みの技術が必要とされます。

 

これまでにも編検の受験にあたり、勉強してきたアフガン編みの記事や編み物の歴史の記事などがあるので、

ご興味のある方は参考にしていただけたらと思います。

次に、各検定の級ごとに必要なスキルを確認していきましょう。

 

アフガン編み詳細記事

 

毛糸検定:1〜5級

毛糸編物技能検定試験は、1-5級まであり、その内容は下記のようになります。(出典参考:日本編物検定協会公式HPより)

1級 毛糸編物の専門的な知識を持ち、指導ができる。
2級 毛糸編物の専門的な技能と知識を持ち、指導者補佐ができる。
3級 毛糸編物の基礎的な技能と知識を持ち、それを応用できる。
4級 毛糸編物の基礎的な技能と知識がある。
5級 毛糸編物の最も基礎的な技能と知識がある。

 

レース検定の内容 1〜3級

レース検定は、5級からある毛糸検定とは異なり、3級から1級までとなりその内容は下記のようになります。

(出典参考:日本編物検定協会公式HPより)

1級 レース編物の専門的な技能と知識を持ち、指導ができる。
2級 レース編物の専門的な技能と知識を持ち、指導者補佐ができる。
3級 レース編物の基礎的な技能と知識を持ち、それを応用できる。

 

編物検定の受験資格

誰でも受験が可能

年齢、性別、学歴の制限はなく、
希望者は、どの級からでも受験することができます。

皆平等に受験ができるので、学歴社会とは違う編み物のフリーなスタイルです。

 

年齢も問わないということは、こどもさんでも受験できるということなんです。

5級、4級、3級には全て振り仮名がふってあるので、「ひらがな」が読めれば受験することができます。

平仮名がふってあるということは、外国人の方でも受験できそうですね。

 

左利きの方でも受験ができる。

また、右利きでも左利きでもどちらでも受験できます。

受験においても、「左利きの問題での受験希望カード」というのがあるので、

それを出すことで、「試験問題」「編み図」が左利き用のもので受験することができます。

 

編物検定試験について

受験日程

編物検定の試験は、毎年9月の第三日曜日が試験日だと決まっています。

下記は令和3年の場合のスケジュールです。

日程:2021年(令和3年)は9月19日(日)

時間:10時〜16時(毛糸検定5級は10時〜12時)

会場:全国の会場(編検HP)(受付:当日9:15〜9:40)

 

会場は、編検のホームページから確認できます。大体各県、毎年同じ会場で開催されている状況です。

在住している県内に会場がない場合は、近隣の県にて受験が可能です。

必ずしも現住所の県で受験しなくてもいいとのことでした。

例えば、実家や親戚などのいる県でも受けられるということですね。

 

 

編物検定受験料

編物検定の申請に必要な受験料は下記となっています。小中学生には優しいお値段ですね。

毛糸検定5級 2200円/小中高校生・学生は1100円
毛糸検定4級 3300円/小中高校生・学生は1650円
毛糸検定3級・レース検定3級 4300円/小中高校生・学生は3300円
毛糸検定2級・レース検定2級 6400円/小中高校生・学生は5400円
毛糸検定1級・レース検定1級 9700円

引用:日本編物検定協会 https://www.amiken.or.jp/list/index/3

 

編物検定受験の申し込み方法

  1. 願書の申請
  2. 願書と検定料を送付

 

<申し込みの概要>

1)上記の手順でまずは願書を申請します。

願書の申請は、編検ホームページから願書を取り寄せることになります。

願書を取り寄せると振り込み用紙と受験票などが届きます。

 

2)届いた受験票など書類に必要事項を書き込んで写真を貼付し、編検事務局にそれらの書類を提出します。

3)さらに振り込み用紙にて受験料を支払います。

検定料の支払い方法は郵便振込または現金書留どちらかを選択して支払うことになります。

下記の写真のような振込用紙が届きますので、必要事項を記載して窓口または対応ATMにて支払いをしました。

 

編検 振り込み用紙

編物検定 振り込み用紙

 

振り込む時から緊張するものです。

このほかにも、編検の教室の先生を経由して、願書をいただいたり申し込む場合もあります。

私は郵便電信支払いと郵送で申し込みをしてきましたが、友人は書類も支払いも編物教室の先生経由で手続きしていました。

 

編物検定:受験申し込み期間

上記書類を取り寄せる期間と申し込みをする期間ですが、

願書申請期間は令和3年の場合は、6月1日〜8月31日でした。

それ以前は4月から受付が通常だったと思います

(感染症の関係で変更したのかな?と思われます)

 

申し込み後、8月1日から受験票が順次発送されることになります。

テキストなどを申し込む時に願書の受付が開始していれば、全て一緒に取り寄せてしまえば簡単です。

 

編物検定受験票

編物検定の受験票

 

 

<体験談:注意すること>

  • 受験票には3センチ×3センチの顔写真が必要です。
  • 必ず、受験希望地を書き込みます。都道府県によっては○○市と記入する場合もあります。
  • 顔写真が剥がれてしまっては大変なので、よく張り付く両面テープで接着し、履歴書の様に写真の裏面に氏名を記入しておきました。
  • 申し込み時期:受験をすると決めたら早めに申し込むと良かったです。
    1回目はすんなり申し込んだのですあ、2回は8月末ギリギリに申し込んだところ、願書がなかなか届かずに心配しました。
    願書が届かないと、試験の内容(必要な道具など)がわからないのです。しかも、受験日にまにあわなかったらどうしようとヒヤヒヤ でした。
    別の方法として先生に確認する、友人に確認するなどの手段はそれなりになるのですが、自分の手元に早めに確実に届いている方が精神的に安心しますね。

 

支払いがギリギリになったことで、申込金の入金確認ができているか心配になり編検事務局に電話したことがあります。

郵便局のATMでの支払いの場合、電信振り込みだと事務局が確認できるのが1週間後なのだそうです。

私の様にギリギリになりそうだったり、急ぎの場合は現金書留での振り込みの方が早く確認していただけそうです。

 

編物検定:試験内容

試験は1日で行われます。午前と午後の部とわかれています。

<午前> 理論:いわゆる「筆記テスト」

<午後> 実技:かぎ針、棒針、アフガン針、レース針

 

体験談:毛糸検定の5級のみ午前中が終了したら帰宅できますが、その他の急は午前午後と1日にわたるため、昼食の持参が必要です。

私の場合は、お昼ご飯を食べると眠くなる可能性があるので、昼食は極力控えめにしていました。

どちらかというと試験では、緊張で食べられないというのもあります。

 

編物検定の合格率

上記の「理論」「実技」の得点率にすると70%が合格ラインであるとHPにも記載があります。

おおよその合格率は令和2年度のもので下記となっています。

毛糸検定 1級:71% 2級:74% 3級:79%

レース検定 1級:77% 2級:90% 3級:97%

 

やはり1級が一番難易度が高いですね。

その年によって傾向も異なりますが、実際私が受けた年などについても記録していく予定です。

 

編物検定の合格発表

試験日は9月の第3日曜日であるのに対し、

合格発表はその年の10月の下旬となっています。

 

合格でも不合格でも、必ず郵送で「合否結果」が届くようになっています。

そのため、受験日の試験前に自分宛の「通知用」の封筒に名前と住所を書くという工程があります。

送られてくる頃になるともうドキドキで心臓が大変でした。

 

編物検定の表彰式

合格者の中から選ばれると表彰式に参加することができます。

色々な編み物の先生たちや来賓の皆さんが集まって行われる表彰式は貴重な体験ができます。

表彰式に参加させていただいた時には、小学生の可愛い子たちがたくさん表彰されていてとても微笑ましい光景でした。

 

>>>表彰式の詳細

編検表彰式に参加した思い出
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登録証と合格証明証の交付

合格した場合、その証明として「合格証明書」が郵送されてくることになります。

それとは別で「登録証」を発行していただくことができます。(有料)

また、1級と2級においては希望した場合「バッチ」もいただくことができます。(有料)

 

編物検定概要のまとめ

編物検定の概要についてはざっと以上になります。

  • 編物検定は履歴書にも記載できる公的な資格。
  • 編物検定試験は、誰でもどの級からでも受験が可能。
  • 小学生、左利きも対応。
  • 試験日程は、年に1回、秋。9月の第3日曜日。1日かけて開催。
  • 県を跨いだ受験も可能。
  • 申し込み手続きは、願書を取り寄せるか、編検の先生からいただくことも可能。
  • 申し込み時期は、早めに行うのが良い。
  • 合格の基準は70%がボーダーライン。
  • 上の級へいくほど、合格率が下がる。

 

次回は、実際私が編検を受験するにあたって取り寄せたもの、試験対策などをまとめていきます。

編検に興味のある方は、今後もチェックしてみてくださいね。お読みいただきありがとうございます。

 

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