日本の和の心といえば、「足袋」ですね。
幼い頃、祖母がよく足袋を履いていました。
そんな年齢幅広く使用することのできる「足袋ソックス」を手編みで編んでみました。
本日は棒針編みバージョンとなります♪
>>>かぎ針編みバーションはこちら。
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かぎ針編みの足袋ソックス足袋ソックスを編んだ思い出② かぎ針編み編 〜初心者さんにおすすめの足袋ソックス〜
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クリックできる目次
手編みの足袋ソックスを編む事前準備
自分の足を測定
猪谷さんの靴下を編んだ時(詳細はこちら)にも自分の足のサイズの詳細を計測したのですが、
今回は足袋ということで、第1趾の長さやその周囲、第2ー4足趾の長さとその周囲や幅、など細かく測定しました。
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猪谷さんの靴下、ハプニングを乗り超えて無事完成!
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足袋ソックス(靴下)の製図を書く
そして、自分なりに靴下の製図にも挑戦し、
普通の靴下の製図を書き、この後、足袋仕様に微調整をしていきました。
ではいよいよ編んでいきます。
足袋ソックスの編み方工程
足袋ソックス編み始め
今回の足袋ソックスは、最初はつま先から編んでいましたが、
色々試行錯誤をして、最終的には履き口から編むことにしました。
一目ねじりゴム編みにて編んでいます。
この後つま先部分まではひたすらメリヤス編みです。
爪先までの間に、かかとも通常のようにあみました。
ひたすら編んでいたらかかとの写真を撮り忘れてしまいました。
そして、難所のつま先部分です。
足袋ソックスのつま先で母趾と第2ー5趾を分ける部分
足袋ソックスのつま先部分は、編み出し紐を使用しました。
履き口から編んでも、試着できるのが良いところ。
足袋ソックスのつま先はメリヤスはぎ
そしてそして完成です!あれこれ試行錯誤していたら2週間ほどかかりました。
もっと早く編みたかったけれど、つま先部分がなかなかしっくりこなくて、課題が残りました。
今回の足袋ソックスの爪先は、メリヤスはぎとしています。
手編みの足袋ソックスの完成
靴下のかかと部分から立ち上がって自立しています。
それでは早速履いてみた感想です。
足袋ソッックス着用感想
その後自宅では実際に出来上がった足袋を履いて過ごしていますが、なかなか良い感じです。
足袋を履いたのはいつぶりだろう?
いつかの夏の盆踊りで踊り子したときに、下駄を履いた時以来かな?
普通の靴下だと、足の指が靴下の中で窮屈になっていますが、指が動かせるというのはとても心地の良い感覚です。
足先が足趾が自由になっているのがわかり、この感覚だと思い出しました。
一度履いたらやめられないわけだと感じました。
足袋ソックスの効果
足袋ソッックスの健康効果
その気になる足袋の効果を実際の体験談からまとめてみると、下記のようにまとまりました。
- 足底に力が加わり踏ん張ることができる:足袋を履いていると、不思議と足の裏に力がはいり、踏ん張れるという感覚があります。そこで思い出したのが、小学生の頃に、扁平足防止目的で、裸足で運動場を走っていたことです。足の裏によいことをしていたなと思います。今の学校はどのような感じなのかな?
- 体幹を支える;土踏まずがない足だと、大地に足を踏ん張ることができないということは、体のバランスが取りづらかったりして転びやすかったり走りにくかったり、体の機能をフルに活用できないんじゃないかと思います。足袋ソックスを履き続けることで、土踏まずが鍛えられ、足底全体で体を支えることができる。
- 扁平足・外反母趾防止:つまり、土踏まずだけに重心がかかる扁平足や親指に負担のかかる外反母趾などを予防できるというのは理にかなっているなと感じます。
足袋ソックスへの健康意識
昔のように裸足で過ごす時間が少なくなった現代人にとって、足袋は足底に力を入れることができ、踏ん張って体幹を支えながら、足の不具合をも予防していくことのできる、万能な靴下だということを再確認することができました。
足袋は(手編みの足袋)、その履き心地のままに、とても健康効果の高い靴下であり、
健康意識の高い方などが好まれる所以なのだと気づきました。
以前の職場でも、体をよく動かす子達が履いていたことを思い出しました。
足袋ソックスを編むのに使用した編み図などの編み方資料
今回足袋を編むにあたって参考にしたテキストなどはいくつかあって、下記となります。
それらの資料集めも楽しくて、どんな足袋が出来上がるんだろうってワクワクしていました。
- 嶋田先生の靴下編みの本
- 毛糸ピエロ:無料足袋ソックスの編み方
- 自作の足袋ソックス
本と資料などを参考にしながら、自分なりにアレンジして出来上がりました。
もう一度編めるか?といったらちょっと自信がないのですが。
やはりつま先部分がポイントでした。
足袋ソックスを編んだ毛糸と棒針
足袋ソックスを使用したソックヤーン
ちょうど在庫のカメレオン カメラ サマー が1足編む分余っていたので、残り糸活用にもなりました。
イタリア直輸入で、私が編んだのは04サンセットという落ち着いた夕焼け色のカラーです。
足袋ソックスを編むために使用した棒針
棒針は1号(2.5mm)を使用して、履き口から編み、つま先はメリヤスはぎをしています。
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足袋ソックスを編んだきっかけと大切な思い出
足袋の思い出
冒頭でも記述した通り、今回足袋を編んでいる中で、
昔、祖母がいつも足袋を履いていたことを懐かしく思い出していました。
昔は和式着物姿が常だったので、足袋というものが主流だったと思います。
私の祖母は、普通の靴下もあえて第1と第2足趾の間を縫って、普通の靴下を足袋仕様にしているほどでした。
そんな祖母の温かな思い出すことができ、編んでいてとても懐かしくて心が安らいだのでした。
編んでみように切り替わった出来事
そしてそんな足袋を編むことになったのには少し経緯がありました。
「通常の靴下ではないものが編みたいな、そうだ今度は足袋が編みたいな」と思ってちょうど色々資料を探していた頃、いくつかの偶然が重なりました。
履き心地の良さを確認できたこと、それからまたいつも遊びに行く健康ショップにも手作りの足袋が置いてあったのです。
こんな偶然が重なり、「編んでみたいな」という気持ちが→→「編んでみよう!」という気持ちに切り替わった行ったのでした。
おわりに
手編みの足袋ソックスはその特徴でもあるつま先部分の編み方が色々あり、まだまだ攻略していない点やアレンジできそうな点もあるので、もう少し編んで攻略してみたいところです。
自分で編んでみて履いてみて、外反母趾や扁平足など、現代病とも捉えられる足の病気防止を体感したこともあり、
この先、自身の足の健康のため、またはこどもさんの足や歩き方などの関係で、
足袋を取り入れる人が増えると良いなと個人的に感じた次第です。
どんな出会いも、偶然も必然も、全て一期一会。
健康な足で、この大地を踏み締めながらこの先も歩いていきたいと感じていますтнайкs<(_ _*)>
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。