こんにちは。
三國万里子さんのハニービー柄のカーディガンを編む前に私が行った
「モヘア」の水通しについてまとめました。
モヘアって洗って良いの?
洗ったら縮むの?
仕上げはどうしたらいいの?
そんな私なりの疑問点を解決するために
高品質の「キッドモヘア」を水通しした記録となります。
>>>>購入編は下記の記事よりご覧いただけます。
-
三國万里子さんデザイン・ミクニッツの毛糸セットを購入 【カーディガンを編む#1】
続きを見る
-
【ニットウェアの水通し】 手編みベストを編みながら⑥完成
続きを見る
クリックできる目次
編み物の仕上げは水通し派?スチーム派?
編み物の仕上げの目的
編み物を編み上がった後、必要なのが水通し/ブロッキングと呼ばれる作業です。
私の場合、両方とも一応行ったことはありますが、この作業をするかしないかで、
出来上がり具合がかなり異なってきます。
・水洗いをすることで、編んでいる作業中についた汚れや手垢などを除去する
・水通し/スチームを当てることで、毛糸と水分が融合し、毛糸ならではのふんわりとした質感が出せる
特に工業用の毛糸などは、予め「水通し」を必須としているようです。
毛糸によって、この必要かどうかというのはかなり異なってくるようです。
洗って、変化する毛糸もあれば、変化しない毛糸もあります。
ではその仕上げ方法についてまとめました。
編み物の仕上げ方法
この仕上げ方法としては、主には下記の二つがあります。
水通し仕上げ:軽く水洗いをして、自然乾燥
スチーム仕上げ:アイロンでスチームをかけてそのまま乾燥させる
水通しの必要性を体感
初心者で独学で編み物をしていたころ、水通について詳しく知りませんでした。
いろいろ調べて、ショールなどをピンで固定してスチームを当てたりしました。
風合いが大分異なることに驚きと感激をした覚えがあります。
靴下も、細い針で編んだ編み目が水通しによって整っていくのを実感しました。
靴下の水通しについて詳しくこちらにまとめてあります。
-
手編み靴下の水通し(ブロッキング)方法の詳細をまとめました
続きを見る
さて、本題のモヘアの水通しにてついて触れていきたいと思います。
ミクニッツ のキッドモヘアはどう仕上げる?
品質ラベルのチェック
過去のこういった経験を踏まえて、三國真理子さんの毛糸「ミクニッツ キッドモヘア」で編んだものは
どう仕上げるか?というのが、本日のテーマ。
高価な毛糸なので、編んだ後の仕上げにより縮ませたくありません。
まず、毛糸表記を確認してみました。
コーンのためか、どこにも品質表示がありません。涙
そのため、ミクニッツ サイトを確認しました。
キッドモヘアの表記
手洗い可能のマークがついていました。
そこで、
最初にスワッチを編んだ時点で、水通しをしておく方向としました。
それでは、本題の水通しについてまとめていきますね。
注意ポイント
また、この記事は三國万里子さんのカーディガンを編む工程(前段階)での「モヘア」の水通しについて書いてあります。そのほかゲージについてもふれています。
ニットウェア完成後の水通しの方法については、下記の記事の方が詳しく記載していますので、
用途に合わせてご覧いただけましたら幸いです。
-
【ニットウェアの水通し】 手編みベストを編みながら⑥完成
続きを見る
ミクニッツ のキッドモヘア:水通しの結果
ミクニッツ のキッドモヘア:水通し前
水通し前後でサイズの違いがでるかを確認するために計測していきます。
今回はすぐに計測をしていますが、正確には「ピン打ちをしてスチームをかける」必要があります。
時間のある方は、しっかりと四隅、周囲をピン打ちしてからスチームをかけて
その上で計測してみてくださいね🙇♀️🙇♀️
>>>>違う作品ですがこちらの動画に、ピン打ちをしている様子を載せています。
ざっと測定をして、約15センチほどでした。
キッドモヘアの水通し〜タオルドライ
冬の水はとても冷たくて、手がかじかんでしまいました。
手袋などしたらよかったのですが、本当に冷たかったです。
<水通しの手順>
1、しばらく自然に水に浸しておきます。毛糸に水が浸透していくのを待ちます。(15分くらい)
2、ニット用の洗濯洗剤を少しだけ入れて、揉まないように押し洗いをしました。
3、洗った後は何回か水を変えます。
4、石鹸分がとれたら「ギューっ」と雑巾絞りのようにはしぼらずに注意をして押し絞りをしました。
5、タオルドライをします。タオルの上にのせて、ねじらずに軽くおししぼりをします。
6、タオルで包み込みすっぽりくるみ、水分を除去していきます。タオルに、水分が染み渡っていくのがわかります。
7、日の当たらない場所で陰干し(自然乾燥)をします。
これで水通し作業は終了です。
水通し後の計測
水通し後の質感をみていくと、なんだかふわっとしています。
<注意>
こちらもすぐに計測をしていますが、
正確には「ピン打ちをしてスチームをかけてから計測する」必要があります。
計測すると縦は14.5センチほどです。
横はほぼ変わりませんでした。
編み目が整ったことで若干引き締まったのかもしれません。
スチームをかけてピン打ちをすると正確な測定ができます。
今回は実験的に行っているのでご了承くださいね 😉
洗い方やその時の温度によっても、縮む率は異なってくるかと思いますので、
私の検証結果はあくまで参考程度にしていただき、ご自身でも実際確認してみてくださいね(ˊᴗˋ˶)
基本的に自分が洗う予定の水通しをすると良いとも言われています。(洗濯機なのか手洗いなのかなど)
編み上がり後の使用方法や保管方法
伸縮に関しては、保管方法や着用頻度も重要になってきます。
ニットは伸びる性質があるので、ハンガーにかけて保管しておくと伸びてしまったり
着用頻度が多いとこれもまた重力で伸びてきてしまうと思います。
その点を考慮してあまれるという方も多いようです。
その辺りのことも踏まえると縦5mmの縮み率については
大きく捉えなくても問題ないかなと判断しました。
>>>>水通しの仕方は最新版(2021)をこちらにまとめました
-
【ニットウェアの水通し】 手編みベストを編みながら⑥完成
続きを見る
まとめ
今回モヘアの水通しをどうしたらよいか悩み、思い切って水通しをしてみました。
縮みすぎた場合は、その分、丈などを調整する必要がでてくるかと思います。
また毛糸の質や着用頻度・保管方法などにもよって
編み上がり後の状態も変わってくると思います。
常に大切なのはその毛糸をよく知ることなんだなと感じました。
色々な毛糸を使うたびにその都度スワッチを編んで、水通しをして、着丈や身幅の調整を考えていくことで
自分にぴったりのサイズにアレンジできていきそうです。
今回の「モヘア」の水通し結果が、
これから三國万里子さんのハニービーのカーディガンを編まれる方の参考になれば嬉しいです。
くれぐれも、ゲージの測定も正確にピン打ちとスチームをかけるようにされてくださいね。
お読みいただきありがとうございました。
>>>最新の水通し方法のまとめは下記の記事よりご覧いただけます。
-
【ニットウェアの水通し】 手編みベストを編みながら⑥完成
続きを見る
>>>ゲージの必要性について
-
編み物のゲージについての考察 【ミクニッツ :カーディガンを編む#2】
続きを見る
-
三國万里子さんデザイン・ミクニッツの毛糸セットを購入 【カーディガンを編む#1】
続きを見る
-
三國万里子さんのhoneybee柄のカーディガンの個人的ポイント 【カーディガン を編む #4】
続きを見る
>>>靴下の水通しの詳細
-
手編み靴下の水通し(ブロッキング)方法の詳細をまとめました
続きを見る
>>>スチームアイロン(ニット専用アイロン)について
-
編み物教室の先生お墨付き「ニット専用アイロン」購入しました 〜仕上げに便利なアイロン台・アイロン収納バッグ♪〜
続きを見る