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手編み靴下の水通し(ブロッキング)方法の詳細をまとめました

手編みの靴下の大切な仕上げ作業である、靴下の水通しの仕方について

今までしてきた方法を「自分の覚書」もあり、詳細を記録しました。

 

こんな方におすすめ

  • 靴下の水通しをされたことのない方
  • これから靴下を編んでみたいという方

 

 

ブロッキングとソーピング

ブロッキングはソーピングとも言われるようです。

ニット製品における作業工程で欠かせない作業として、各ニット製品にて必ず行われている作業。

伸縮率の高いニット製品や天然素材などを、洗剤をいれた水(またはぬるま湯)の中で洗います。

その目的は、下記が主たるもののようですね。

・不要な付着物などの除去

・染色物の色の純度を高める

・緩収縮・縮毛をさせる

温度や洗い時間などを調整することで、それぞれのお品にあった仕上がりに効果的とされています。

 

それでは靴下の水通し(ブロッキング)の目的を確認してみます。

 

靴下の水通しの目的

・靴下の編み目を整える

・靴下の仕上がりの形をキープする

・靴下の毛糸の風合いを出す

・編んでいる時についた汚れ(手垢など)を除去する

 

目的はそれぞれに違う点もあるかと思いますが、

水通しをするとしないとではかなり違いがでてきます。

 

靴下水通しの準備

必要なもの:準備

・容器:洗面器など

ニット用の洗剤 少量

・ネット

・洗濯機(脱水のみ)

 

手編み靴下ブロッキングの用語の説明

 

メモ

 

もみ洗い:手もみして汚れなどを落としながら洗うこと

振り洗い:水の中で振って洗うこと

陰干し:直射日光に当てず、日陰で干すこと

ソックブロッカー:靴下の形をした型のこと。手編み靴下の仕上げ作業として靴下を整える目的で使う。

 

靴下の水通しの仕方手順

手編み靴下のブロッキング:洗濯機を使うバージョン

1、必要物品を準備し、環境を整える。

2、容器に水またはぬるま湯をはる。

3、水またはぬるま湯をはった容器に、適量のニット用の洗剤を入れる。

※ソックヤーンの種類により温度を調整します。

4、靴下を裏返しにする。

※靴下表面のダメージをおさえるため。

5、裏返した靴下を、3の容器に入れる。

6、靴下を自然に水に沈ませ、10分ほどそのままにする。

7、靴下が水に馴染んだら、優しく「もみ洗い」をする。

※ぞうきん絞りをしたりして、毛糸を毛羽立たせないように注意する。

8、石鹸分をおとすように、「振り洗い」をする。

※石けん分が落ちるまで、2-3回行う。

9、石けん分がおちたら、新しい水に変える。

10、新しくはった水の中で、靴下の編み地を整える。

※かるく縦方向や横方向に整える。引っ張りすぎないように注意をする。

11、10ー15分ほど、そのまま水の中に靴下をつけておき、水分を靴下になじませる。

12、編み地をやさしく絞って水分をだす。

※ぞうきん絞りせずに、たたんで水を抜き取るとよい。

13、大きめのタオルの中に12の靴下を入れて、タオルドライする。

※タオルに吸収するよう、タッピングなども行う。

14、靴下は裏返したまま洗濯ネットに入れてドライコース「30秒-40秒」ほど脱水する。

※タオルドライのみで仕上げる場合もあります。時間を短縮したい場合は脱水をする。

15、脱水し終えた靴下を表に返す

16、表に返した靴下を、ソックブロッカーに装着する。

※つま先やかかとをソックブロッカーに合わせて整形しながら装着する。
 仕上がりを意識して、伸ばし気味に装着する。 

17、ソックブロッカーに装着した靴下を「陰干し」する。

 

手編み靴下のブロッキングにおける脱水の必要性について

上記の13、14では洗濯機の脱水機能を使うかどうかで、調整するとよいかなと感じます。

脱水を使うと短時間で乾きやすいというメリットがありますが、

それだけ洗濯機の中で振り子状態になるため(ネットは使用しますが)、

少し毛羽立ちやすさはあるのかなと感じます。

オパール毛糸のような洗濯をしてもダメージの少ないものであれば大丈夫ですが、

ダメージしやすい毛糸の場合は、手洗いのみの工程をお勧めします。

 

靴下の水通し前後の比較

手編み靴下編み上がり直後

こちらは編み上がったばかりの水通しをする前の

手編み靴下です。

 

手編み靴下 水通し前

かかとの当たりが少しくにゃっとなっていますね。

 

タオルドライ 後の手編み靴下

タオルドライ 後の手編み靴下がこちらになります。

手編み靴下 水通し後のタオルドライ

 

まだこの時点では、編み上がり後の靴下に近い状態です。

ブロッキング中の靴下

ソックブロッカーに靴下を履かせただけで、

だいぶ見た目も異なってきました。

手編み靴下 水通しブロッキング中

 

手編みの靴下の陰干し

陰干しはこんな感じで行っています。

直接ソックブロッカーを縦に吊るしても良いのですが、

ちょうどよいS字フックが見当たらなかったので、今回はセーター干しなどにつかう

ネットの上に載せて干しています。

 

手編み靴下 陰干し

 

風がよく入る部屋で直射日光が当たらない場所を選びました。

 

手編み靴下の水通しとブロッキング効果

手編み靴下の水通しの効果

全ての工程を終えて感じたこと、ブロッキング効果や感想をまとめました。

・編み目も全体的に揃い見た目も美しくなった。

・ふんわり柔らかな仕上がりになった。

・気になっている汚れが落ちて、気持ちも爽快に。

・達成感が向上

・幸福感も向上

思いがけない効果

長く編んでいると手垢もつきますね。

特に夏場は手汗がでるので、編み地と手汗は切り離せない状況です。

さらに、編む時にお菓子などを食べたりはしないのですが、

飲み物を飲んだりはするため、もしかしてその一部が飛んでいたりしたら汚れとなってしまいます。

そんな些細な汚れも、水通しすることでスッキリさせることができました。

気持ちもなんだかスッキリしたことが意外な効果でした。

 

モチベーションと幸福度

また、より美しくなったことで、「あーこれで完成したんだなぁ」という達成感の向上は、

次の編み物作品へのモチベーションにつながるかなと感じました。

通常のブロッキングもそうですが、

やはり仕上げ作業は大切なんだなと思いました。

そして何より、ふわふわの編み上がり&水通しとブロッキング後の靴下を履いた

「幸福感」が一番大きいように感じます。

 

手編みの靴下の水通し(ブロッキング)をした靴下

ブロッキングの後、陰干しをして仕上がった手編み靴下は動画の中でご確認いただけます。

さらに、

脱水機を使わない場合の手順として作りましたので

ご確認いただけたら嬉しいです。

 

よかったら参考にされてみてくだされば嬉しく思います。

 

 

お読みいただきましてありがとうございました。

 

▶︎▶︎ソックブロッカーについては、下記の記事に詳細を載せています。

手作りのソックブロッカー
ソックブロッカーを2種類手作りしてみました【失敗例?】

続きを見る

ソックブロッカーに水通しした靴下
愛用中のソックブロッカー【自作したものと購入したもの】

続きを見る

 

 

 

 

 




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