野菜にはたくさんのフィトケミカルが含まれており、大変高い抗酸化力を発揮すると言われています。
本日は、その「フィトケミカル」の効力を最大限に引き出しデトックス効果の高い
「野菜スープ」についてまとめました。
こんな方におすすめ
- 普段野菜がなかなかとれないため、気軽に野菜がとりたい
- 便秘、肌荒れなどに悩みがある
- 免疫力アップに興味がある
クリックできる目次
「最強の野菜スープ」ブックレビュー
万病の元は「活性酸素」
熊本大学名誉教授である医学博士の前田浩先生の
「最強の野菜スープ活用レシピ 抗がん剤の世界的権威が伝授! という本を読みました。
前田先生はもともと微生物学の教授で、ウィルスや細菌の感染メカニズムなどを研究されてきた方で、
さらに長年抗がん剤の研究と開発に携わられてこられているという実績をお持ちの方。
猛毒物質としての「活性酸素」について知識を深めることができました
活性酸素
活性酸素は、体内の細胞や遺伝子を傷つけて組織を破壊し働きを失わさせ、
人の体に備わった免疫力を低下させてしまう物質です。
免疫力が低下したその後は、病気への一路を辿るのみとなってしまいます。
実際に、インフルエンザに罹患して亡くなったマウスの研究結果も紹介されていました。
その亡くなったマウスの体内には「活性酸素」が大量に作られており、
それが肺の組織を攻撃して最終的に「肺炎」で死んでいたという研究結果でした。
この猛毒物質である「活性酸素」を体内から排除できれば、
免疫力低下防止や罹患防止ができるのだと、納得できます。
活性酸素から身を守る「野菜スープ」
さらに、その活性酸素から身を守る上で重要なのが、「野菜スープ」ということになります。
この時点では、本当に?となりそうですが、
実際に野菜スープが活性酸素から身を守ってくれるという事実が
臨床試験や実験で証明されていました。
その根拠は、野菜の中に含まれる豊富な
フィトケミカル(植物が紫外線や害虫などから自らを守るために作り出す物質の総称で植物の色素や香り苦味などを構成している成分)のもつ抗酸化作用が、活性酸素を消去してくれるというのです。
フィトケミカルが多く含まれる野菜
<実際フィトケミカルが含まれる野菜>
・トマトのリコピン
・人参南瓜のカロテノイド
・ほうれん草のルテイン
・緑茶のカテキン
・ゴマ
上記の中でも、トマトとブロッコリーに含まれるフィトケミカルは多いということが以前読んだ本にも書いてありました。
ブロッコリーにおいては200種類以上のフィトケミカルが含まれているのですが、高い解毒力と抗酸化力が特徴で
発癌物質をデトックスしてくれます。
特にブロッコリーの新芽にはさらに多く含まれていて、
解毒酵素の働きは3日は持つと言われています。
ブロッコリーを週に2回食べれば、
1週間は解毒効果をキープできるということですね。
野菜を加熱し、スープに溶け出すフィトケミカル
野菜を加熱することでこの野菜に豊富に含まれるファイトケミカルを取り出し体内に吸収させる方法として、
「野菜を加熱してスープにする」ことが最善であるというのが、
前田先生が最も訴えている内容。
野菜を加熱してスープにすることで、
フィトケミカル(ポリフェノールやフラボノイド、カロテノイドなど)が多量に野菜スープに溶け出し
それらを摂取することで腸で吸収されるという仕組みです。
野菜をサラダで摂取するよりもスープにすることでその効果は10倍あるそうです。
スープにすることで抗酸化力が高まるなんて眼から鱗のようです。
今までも野菜スープは取り入れてきたり、
玉ねぎのデトックスの話もよく聞いてはいましたが大変勉強になりました。
がんサバイバーにも効果的な理由
さらに、がんサバイバーの方の副作用などの軽減目的に有効だそうです。
抗癌剤などの化学療法や放射線療法は、
そもそも活性酸素を大量発生させて癌細胞を攻撃するのですが
この野菜スープを摂取することで活性酸素を消去することで副作用を抑えられるそうです。
化学療法などは、癌細胞だけではなく正常な細胞も死滅させてしまうことで
副作用(吐き気、食欲不振、脱毛、麻痺、肝臓障害など)が起きてきます。
癌治療への疑問
とても苦労をして頑張って化学療法や放射線治療をされているのに、
その副作用に負けてしまわれる方、苦しまれる方が非常に多いです。
本当に「抗癌剤」「放射線」などのケミカルな治療は有効なのだろうか?必要なのだろうか?
とずっと疑問を持っていました。
医療現場において西洋医学に疑問を持ち、その後最先端治療ではなく、
緩和療法や対症療法、カウンセリングなどの療法の分野に進んでいったのもこのあたりがきっかけです。
また、親戚にもがんを発病し、
専門の医療機関に入院そして「抗癌剤」を使用したのにもかかわらず、
効果が得られず亡くなったという体験もありました。
現代社会における免疫低下への対策
有害物質との共存
農薬、添加物などの溢れる日本に住んでいる以上、知らず知らず口にしている有害物質。
ストレス社会の中でいき、様々なことに悩んで免疫力が低下し
癌になりやすい体質になっている方も多いでしょう。
以前の私も、かなりストレスフルな環境にいて
消化器疾患になったこともありました。
今はよくなりましたが、ストレスは大敵。
明日は我が身ですから、引き続き抗酸化対策などの発癌予防はコツコツと継続していきたいと感じました。
思い立ったが吉日
早速今ある冷蔵庫の中身を確認し、
「にんじん、キャベツ、玉ねぎ」があったので
これで前田先生の野菜スープを作ることにしました。
最強の野菜スープを作ってみました
ゴロゴロかポタージュか
その野菜スープの作り方は、決して難しいものではなく、
とても簡単で日常生活に取り入れやすい方法でした。
これなら誰でも始められる!と思います。
大きく分けて「ゴロゴロスープ」と「ポタージュスープ」の作り方があるのですが、
私は今回は「ポタージュスープ」にすることにしました。
使用する野菜は至って普通の野菜
とりあえず冷蔵庫にあった野菜を使ってみました。
そのほかに使える野菜は下記です。
玉ねぎ、人参、キャベツ、ブロッコリー、南瓜などなど。
使える野菜として、小松菜春菊。里芋、ほうれん草などの根菜。
アブラナ科のブロッコリー白菜。
アボカド・チンゲンサイ・キャベツ、アボガド。
夏野菜であるゴーヤ、ナス、トマト、パプリカ。
冷蔵庫の中に常備してありそうな面々ですね。
野菜以外でアレンジできるものとしては、
フルーツを入れたり、白身魚の切り身を入れたり、
鶏肉のひき肉・牛乳を入れてクリーミィーなシチュー風味にもできます。
作り方の概要
作り方もとっても簡単。
・一口大に切って、約1リットル弱の水で煮こめば良いというものです。
・その後は、自分でお好みの性状(ゴロゴロorポタージュ)に調整するのみ。
※さらに詳細を知りたい場合は、先生の最強の野菜スープ活用レシピ を見ると詳しく載っています。
野菜は硬くなさそうだったので、
今回私は油で炒めずにそのまま煮込むことにしました。
1)カットした野菜を、水に入れて煮込み始めます。
2)ハンドブレンダーで粒状にします。
3)トロトロになり完成です。
保存方法
作りすぎたら冷蔵は2-3日なら可能であり
長期になる場合は小分けしてジップロックに入れて冷凍庫で保管できます。
ちなみに冷凍庫で長期に保存する場合は、
市販のビタミンC(アスコルビン酸)をごく少量入れておくと、交換か作用があって防腐目的に良いようです。
また、野菜のヘタや種、皮などは抗酸化物質である「ファイトケミカル」が豊富に含まれているため、
野菜の切れ端も「だし」として有効活用できるということでした。
その後私は、味噌汁やスープのおだしや煮込み料理、カレーなどにも使うようになりました。
気になる「野菜スープ」のお味
作ったポタージュ上の野菜スープ。
そのお味は、とてもシンプルでした。
そして野菜のうまみだけで「だし要らず」です。
甘みがでていてポタージュ状にしたことで喉越しもよかったです。
物足りない場合は、昆布だし、鰹節、塩胡椒、などシンプルな味付けも良いようです。
デトックス効果の高い野菜スープを作られた方々の実話
このスープを活用された多くの方の体験談も掲載されていて、大変参考になりました。
その方達のレビューは下記のような感じです。
・野菜スープで食物繊維を摂取し腸内環境が整ったことで、「便秘」にサヨナラできた
・肌のアンチエイジングとして「アトピー」が治った
・「目の下のシミが薄くなった」「アトピー性皮膚炎が改善した」
・「認知症の母が完食をするようになり、足腰の力や笑顔が戻った」
共通していたのは、みなさん使われる野菜は徐々に自分の体にあった野菜をみつけられ、
「私の定番の野菜は〇〇と〇〇と〇〇」というように紹介もされていました。
個人的に、認知症のお母さまの変化は目を見張るものがあるなと感じます。
一度認知症になると、家族の協力がない以上大抵は進行していく一方。
摂食障害も出てきますし、性格も変化し表情なども進行するとともに変化し硬くなっていくケースも多くみてきました。
優しい娘さんの努力がお母さまに届き、
「食事の完食」そして「笑顔」をもたらしたというのは、素晴らしい効能だと感じます。
認知症のご家族に今後接することもあるので、その時には進めてみたいと思いました。
野菜スープ効果色々
野菜スープの効果には、更に下記のようなものがあります。
大変勉強になるので、自分の覚えのためにもメモを残しておきたいと思います。
・野菜には血管を広げる作用があり、高血圧や動脈硬化を防げる
(亜硝酸イオンの血中濃度が倍以上に上昇し血圧は低下させるため、高血圧予防食としても有効)
・ファイトケミカル:抗炎症、抗菌、抗ウィルス作用があり慢性炎症を抑える
・グルタチオン:毒性の強い脂質ラジカルを消去する。がんや炎症を予防する。
(グルタチオンの抗酸化作用は慢性肝炎、白内障、口内炎、皮膚炎、潰瘍、動脈硬化の治療薬に活用されるほど優れている。)
・グルタチオンは、野菜を煮ると効率よくとることができ、抗酸化作用や抗炎症作用を発揮する。
・緑黄色野菜のパセリ、ほうれん草、ピーマン、ブロッコリーの茎、カリフラワー、じゃがいもなどにも含まれる。
出典参考:最強の野菜スープ
デトックス効果の高い野菜と果物
野菜のデトックス効果
さらに、デトックス効果の高い野菜をもう違う書籍も読んで確認してみました。
ニンニク、生姜、ネギ、茗荷、玉ねぎがラインナップされています。
硫化アリルという成分がビタミンB1の吸収を助け、
血液をサラサラにして体内の毒素もきれいに排出してくれるそうです。
・特にニンニクは「畑の抗生物質」と呼ばれその殺菌力はお墨付き。
・生姜においても、利尿作用、発汗作用、排便作用も期待できます。
・クエン酸:水銀や鉛、カドミウムなどの有害貴金属を体内で捕獲して排出するキレート効果を持っているため、
グレープフルーツやレモン梅干しも定期的にとるようにしたいです。
野菜の抗酸化作用
抗酸化作用におすすめなのは、下記の野菜や果物です。
りんご、青梗菜、小松菜、ほうれん草、トマト、アボガドなどはスムージにして摂取すると良いそうです。
マンゴ、バナナ、パイナップルは糖質が多いため、
体が糖化してしまい逆に肌が衰えてしまう可能性があります。
そのため、スムージーとして摂取しない方がよいことがわかりました。
まとめ
手軽に始められる前田先生のデトックス効果と抗酸化作用の高い「野菜スープ」を、
現在実践している「甘酒」「グルテンフリー」などと併用することで、
さらに免疫力UPに効果を示してくれそうです。
そしてレビューされていたみなさんのように、
自分だけの「定番の野菜スープ」を発掘できるように、
日々楽しくクッキングしながら、自分の体と向き合いたいと思います。
また、ココナッツオイルや塩についても効果的なものを取り入れているので、
またご紹介させていただきます。
ご興味のある方は見にきていただけたら嬉しく思います。
お読みくださってありがとうございました。
>>>お茶でデトックスの記事
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