アフガン編みを始めるにあたって、そのルーツについて知りたくなり、調べたことをまとめました。
- アフガンって何?
- アフガニスタンと関係あるの?
そんな、アフガン編みのことを知りたい方の参考にしていただけたら幸いです。
ここからは、下記の内容をまとめてみました。
アフガン編みの由来
アフガン編みの編み地の効果
独学から始めましたが技術に不安のある部分などは、
講習会などを通して編み物教室の先生にチェックをしていただきながら編んでいます。
クリックできる目次
アフガン編みとは「チュニジアンクロッシェ」
かぎ針編みのことを、海外ではcrochet「クロッシェ」
棒針編みのこと、knitting「ニッティング」と呼ぶのは皆さんご存知かと思います。
アフガン編みは、海外では「アフガンAfghan」ではなく「チュニジアンクロッシェ」と呼ぶそうです。
英語のスペルはtunisian crochetとなります。
そのルーツ(由来)は色々ある様ですよ。
アフガン編み(チュニジアンクロッシェ)の由来(ルーツ)について
アフガン編みを始めるにあたって、初めて購入した教本に、下記の様に書いてありました。
「アフガン編み」の名称の由来は、
アフガニスタンの絨毯の織り方に似ているからとか、ベビー用のお包みアフガンによく使われる編み地のためからと言われています。
- トリコット・ステッチ
- チュニジアン・クロッシェ
- レールウェイ・ステッチ
などとも言われることもあります。
棒針編みとかぎ針編みの編み方をミックスさせた技法で、今日の手編みを代表する3技法のひとつです。
引用:日本ヴォーグ社「アフガン編み 記号の見方から作品作りの仕上げまで」
上述の本の発行年を確認したところ、第1刷が1997年。(約23年前)
私の所持しているものは、2012年の発行でした。(約8年前)
上記は講習会の先生もお持ちでした。
アフガン編みの教本ってあまりないそうなんです。
ですが約7年の歳月を経て、昨年2019年11月に新しく「アフガン編み」の教本が出ました。
アフガン編み好きの方はみなさんいち早くチェックされていたようです。
ボトムスなどの編み方も掲載されていますので、
いつか「アフガン編みで大物を編んでみたい」という方には最適です。
<アフガン編み針>
次に、「アフガン編み」の由来を掘り下げてみていきます。
アフガン編みの「アフガン 」はアフガニスタンの「アフガン」?
先ほどの、教本の内容からも、
アフガン編みのアフガンとは、アフガニスタン絨毯の「アフガン」からの由来である記載がありました。
アフガニスタンとは、南アジアに位置する共和制国家(首都はカブール)。
後発開発途上国として、今もなお国家予算の7割が国際支援をうけていますが、
学校・水道・電気などは少しずつ改善されてきている様です。
では、その「アフガン編み」の由来となった、「アフガニスタンの絨毯」は、いつ頃からの歴史があるでしょうか?
アフガニスタンの絨毯
アフガニスタンの絨毯というのは、3千年も前から存在しているそうです。
その素材はほとんどがウールでできており、
絨毯の幾何学模様は大変美しいです。
色々なショップさんなどで、アフガニスタンの絨毯を探していたところ、そのほとんどが赤や紫系の色でした。
それは、「赤紫や草木染め」を取り入れているからだそうです。
カラフルでとても素敵です。そして、高級感も感じられますね。
これを編んでいくのにどのくらいの時間がかかるのか、想像もつきません。
素晴らしい手仕事です。
バルチーの絨毯としても有名で、イランなどから直輸入され、
欧米のアンティーク好きの方でコレクションしている方も時々みかけます。
全て手織りで2M大きいものでは5M以上にもわたる絨毯なのですから、その価値はつけられないほどです。
赤ちゃんのおくるみに由来する「アフガン編み」
おくるみというのは、一般的に赤ちゃんの保温や体勢の安定のために、
赤ちゃんを包む布などのことを指すと思います。
この、おくるみのことを調べた内容が下記となります。
おくるみの素材に手編みの一種である「アフガン編み」が多用されるうちに、素材名から転じたとの推測がある
アフガニスタン との関連があるとも言われているが、詳細はよくわかっていない。
アフガニスタン及び近隣諸国では旧来、手編みの一種であるアフガン編みという技術が存在していた。
棒針の先端がカギ状をしたアフガン針で、立体的な編み物を織り上げるのが特徴である。
アフガニスタン伝統のアフガン編みは羊毛を使うのが基本で、ベビー用品のアフガンとは基本的に材質が異なることから、
関係ないとの説もある。
いずれにせよ、アフガン編みそのものがベビー用品として伝わったというより、
何らかの変遷を経てベビー用品の名称として残ったとも考えられる。
引用:Wikipedia①②
「アフガニスタン」との材質の関連性は詳細は分かっていないものの、時代の移り変わりとともに
ベビー用品の一部に「アフガン」が使われる様になった、そんなイメージなんでしょうか。
いずれにしてもベビーアフガンと言われるほどですから、何かしらアフガニスタンとも関わりがあるということで良いのかな?
色々な説があるようですが、今後のアフガン編みの歴史はさらにどの様な変遷を辿るのかも
また楽しみの一つです。
トリコットステッチ、レールウェイステッチ
アフガン編みの呼び方として下記の3種類があるということは前述した通りですが、
その詳細を確認していきたいと思います。
1、トリコット・ステッチ
2、チュニジアン・クロッシェ
3、レールウェイ・ステッチ
トリコットステッチ
トリコット・ステッチとは、衣服などの縫製に使われれる縫い方。
レールウェイ・ステッチ
レールウェイ・ステッチとは、スーツなどで用いられる端の処理の仕方。
上記2点は、いずれも洋裁的な補強などの効果を示しているようです。
実際、アフガン編みをこのような「〇〇ステッチ」という呼び方はあまり聞きなれず、
一番耳にするのは、2の「チュニジアン・クロッシェ」であると感じます。
チュニジアン・クロッシェ
チュニジアン
チュニジアというのは、北アフリカにある地中海に面した小さな国でアラビア語を使う共和国。
チュニジアとの関係性を詳しく書かれたものがあまりなく、定かではありません。
チュニジアンというと、「チュニジアンブルー」という言葉が思い浮かびます。
- アフガニスタンは南アジア
- チュニジアは北アフリカ
詳しい方がいらっしゃったら教えていただけると嬉しいです。
アフガン編みの由来に見る用途(効果)
以上の由来や呼び方など共通点から、
アフガン編みについてわかることをなんとなくまとめてみました。
- アフガン編みは絨毯にできるほど、丈夫な作りである。
- おくるみに使えるほど、保温性に長けている。
- 補強ステッチなどに使うように、形崩れをしない作りである。
あったかくて、頑丈、そして型崩れをしない。
だからこそ、ジャケットやボトムスなどにも取り入れられているんだね。
アフガン編みを始めたい方のための動画
アフガン編みに挑戦される方は、すでにかぎ針編みや棒針編みをマスターされた方が多いですね。
時々アフガン編みを編みたいという方がいらっしゃりコメントをいただくので、
今回初心者さん用を作ってみました。
どのような針を使うと良いのか、
そして簡単なアフガン編みの作品(エコたわしやコースター)を編んでみました。
ご興味のある方はご確認いただけたら嬉しいです。
(※中級〜上級者の方はスルーされてくださいね、。一番最後に貼ってあります)
まとめ
アフガン編みをする前は、かぎ針編みをメインに棒針編みも時々してきました。
「編み物」の括りの中で、棒針編みやかぎ針編みとの比較として、
私の中の「アフガン編み」のイメージは下記の様にまとまりました。
- 棒針:繊細な編み方。ふんわり感を出して編むことができる。
- かぎ針編み:小物からウェアまで比較的かっちりとした編み方。柔らかくも、きちんとにも編むことができる。
- アフガン編み:「丈夫で保温効果がある」編み方。形崩れせずに編むことができる。
アフガン編みの由来を辿りながら、効果的な編み地の使い方・用途などを確認することができました。
編み物は奥深く、私もまだまだ勉強中です。
そのため、アフガン編みの由来を知りたい方の、せめて考察などの参考材料になればと思います。
そしてこれからアフガン編みを知りたい方、始められたい方の参考になれば幸いです 😉
知る人ぞ知るアフガン編みですが、
アフガン編みの人口が増え、アフガン編みの歴史が日本においても語り継がれていくことを願っています。
よろしければまた遊びにきてくださると嬉しいです。
長々とお読みいただきまして、ありがとうございました。
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