棒針編みのプルオーバーを製図から仕立てている経過記録ですが、
今回は「袖付け編」となります。
▶︎▶︎▶︎前回の「すくいとじ、シンカーループ」の記録
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自分サイズのセーター(ハイネックプルオーバー )を編む④
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編み直しながら進む袖編み
今編んでいるところの確認
課題作品を製図・編み方図と作ってきましたが、
実際に編むとなると「編み図」がないため、「今編んでいるところ」を見失いがちでした。
最初は編み方図だけ見て編んでいましたが、段数をカウントしていても、
今編んでいるところを見失いがちだったり、いろいろ気になる部分があってモヤモヤ。
解いて仕切り直し
モヤモヤしているときは、ほぼ完成仕掛けていた袖を一度盛大に解いたりもしました。
気持ちがスッキリ。
また張り切って編み直そう。
プルオーバー の袖の編み方編
簡易編み図の作成
そして、編んでいるところを見失わないようにするには
各個人によってそれぞれあるかと思いますが、
今回は編み図らしきものを作ることにしました。
以前の記事で購入してあった、グラフノートとメモリーシートを使ってチェックをしてくという方式にしました。
メモリーシートは書き込みがいっぱいですが汗、こんな感じ↓です。
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ヴォーグ学園 通信講座 「棒針編み」講師科受講記録【教材と揃えた道具類など】
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プルオーバー の袖編み
前回の失敗を活かす
袖を合わせるときの合印は、前身頃側と後身頃側を間違えないように色を変えてつけています。
プルオーバー を編んだときに「編みながら合印の糸をつける」工程を省いて
後から合印つけてしまって、とても大変だったのでした。
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【自分サイズのプルオーバー⑦ 袖付け】ヴォーグ かぎ針編み通信講座「講師科」
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袖山の合印と袖ぐりを編む
今回はサボらないように、袖の増目と減目をしながらセーターの袖ぐりを編んでいくと同時に、
指定箇所に合印を忘れずにつけていきました。
そんなこんなで袖が編め、次の工程は袖付になります。
セットインスリーブにおける袖付け
袖付けのポイント覚書
- 縫い縮める糸は割糸を使う
- 袖山のいせ込みは、中央付近に多めに入れる。外側にいせこみが来ないように、いせこみのバランスに気をつける。
- ピンをなるべく細かく打つ。はじめはポイントになるところをおおまかにうち、そのあと間を埋めるように細かく打ってあく
表に返してピン打ちのチェック
下記の画像はチェックしているところです。
少しずれている部分があったので、この後少しピン打ちを修正しました。
袖付けにおける半返し縫いの方法
半返し縫いの効果
袖をつけていくときの袖付けは「半返し縫い」でつけることで、身頃と袖とがバランスよく均等に繋がるようです。
半返し縫いも袖山の合印と同様に、前回のプルオーバー でも行った方法でしたが、
棒針編みのセーターにおいては今回初めて行いました。
半返し縫いの工程はほぼ同じですが、棒針編みのセーターの方が綴じ代が厚めになるため、縫い始めがポイントでした。
またこの方法を知らなければ、一般的には玉結びを作ってしまうところだったので、玉結びをせずに編み物における半返し縫いを学習することができました。
半返し縫いの方法(縫い方)
その「半返し縫い」の方法は、間違えないように再度チェックし直しました。
半返し縫いと本返し縫いは、どっちだったかな?という時のために、図に残しました。
半返し縫いでの袖の綴じ方、失敗した点と注意ポイント覚え書き
- 半返し縫いをする前に、表に返してピン打ちが均等にできているかチェックする。
- 半返し縫いでは、糸を強くひきすぎないよう縫い付ける。糸を強くひきすぎると割糸がちぎれてしまったり、縫った部分が引きつれてしまう原因となる。
- また、縫う場所が外側すぎると縫えていない時があるので、一目ずつ編みながら、確実に縫い合わさっているかを確認する。また、縫い合わせる位置はに気をつける。
手間ひまかけるほどに
袖は、トータル的に3本ほど編んだことになりました(^^;;
最後の袖付け部分は実に濃厚な作業でした。
かなり手間がかかりましたが、一つ一つの工程の意味を考えるきっかけとなりました。
使用中の毛糸
今回は昨年購入した毛糸は、優しい肌触りで編んでいてとても心地よいです。
- 使用毛糸:ソノモノアルパカウール
- 使用針:US5.5 (サイズ詳細)
▶︎▶︎▶︎毛糸購入の記事
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2021→2022 「福袋」事情とセールで購入したおすすめの毛糸
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おわりに
一つ一つのパーツを仕立てるのに必要な作業がその都度多々あり、
どれだけ確実にこなせるか、一つ一つの作業を丁寧に行えるかが大切なんだと痛感しています。
ただ完成させれば良いのではなく、自分なりに学べることを吸収し、
後々に活かしていけたときに初めて、今回のことが学びとなるのだろうなと考えていました。
細かい作業でしたが、服を仕立てるように、編み物におけるセットインスリーブのプルオーバー の基礎を確認できたと同時に、
縫うことと編むこと、一つ一つを合体させてプルオーバー になっていく過程を楽しむことができました。
お読みいただきましてありがとうございました。
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