少し時間が空いてしまいましたが、編物検定1級合格後に受講することのできる、編物検定審査委員資格者認定研修会に参加させていただきました。
その時の学習内容をまとめました。
現在、編検の支部に所属しているのですが、定期的に行われる講習会とは別で編検協会が主催する「審査委員資格者認定・審査委員資質向上研修会」というのがあります。
▶︎▶︎▶︎編物検定の講習会の詳細は下記の記事より
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「編物検定講習会」2ヶ所の参加体験談と編検仲間 〜1級合格までの道のり⑤
続きを見る
▶︎▶︎▶︎2022年審査委員資格者認定・審査委員資質向上研修会の様子は下記記事より
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【2022年版】 編物検定 〜審査委員資格者認定研修会の参加記録〜
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クリックできる目次
編物検定 審査委員資格者認定・審査委員資質向上研修会の概要
目的
審査委員を目指したい、また有資格者の資質向上を目的として、
主に毛糸・レース編物検定の1級合格者を対象に全国各地で開催される研修。
研修対象者
1級資格取得の翌年から、1年に1回ずつ、合計3回受講することで、その資格を取得することができるという内容です。
すでに審査委員の認定を持っていらっしゃる方の資質向上も兼ねているため、
1級合格者だけではなく、各支部の先生たちも参加されておられます。
スキルの高いベテランの先生ばかりで、いつも素晴らしい作品の手編みのウェアをまとっておられます。
ベテランの域に達しても、常に勉強をされておられ、本当に尊敬できる先生ばかりです。
関連
公式ホームページ:日本編物検定協会
編物検定 審査委員研修会の感想
「審査委員の研修」を受講してみた率直な感想、それは下記となります。
第1:ズバリ「かなり難しかった。。。。」。
第2:ベテランの先生方ばかりで、先生たちのスピードがすごかった。
第3:楽しかったけれど、疲れた。。。(苦笑)
編物検定 審査委員研修 必要物品
編物検定 審査委員研修に必要なもの
かぎ針、棒針、レース編み全てを学習するので持ち物は一式必要でした。
- 並太毛糸4種類
- レース糸
- 受験の手引(レース)
- 縮尺定規
- 配色カード
- 棒針4、5、5、8号
- かぎ針4/0、5/0号
- とじ針、はさみ
- ヘパピン器具(3センチ)レース針2号、4号、棒針2号
配色カードは、編物検定を受験したときとは違うカードが必要で、
当日購入することができました。
編物検定審査委員今回の研修テーマ
編物検定 審査委員研修テーマ内容
今回の研修内容です。
- 配色を楽しむベスト:模様編み
- リバーシブルのベスト:リバーシブル編み
- フレンチスリーブのプルオーバー :編み込み
- 刺繍入りのプルオーバー :刺繍
- ヘアピンレースのプルオーバー :ヘアピンレース、モチーフ編み
- ヘアピンレースのチャーム:ヘアピンレース
上記の作品を編むための必要な技法を習得、学習していきました。
ヘアピンレース
初めてヘアピンレース編みを体験しました。
同じ編み物でも使う道具も違えば、同じかぎ針を使ってもその扱い方も異なって、
なんとも独特で、編み物の新たな世界を垣間見れた時間でした。
かぎ針の使い方、針の回し方、糸の固定の仕方、など今までにしたことのない内容で、
マスターしたらまた幅が広がるだろうなぁと思いながらひたすら編んでいました。
リバーシブル編み
リバーシブルにおいては、以前から挑戦したいと思っていました。
この研修を通して学ぶことができ、やはり独学で自分で行うより、
最初から教えていただく方がより近道だなぁと感動していました。
色彩デザインとスタイル画
事前学習があり、色彩カードをテキストに貼っていくという作業を行いました。
講習会では、テキストのスタイル画をみながら、配色やテーマなどを学習していきます。
宿題の内容が意外と多くて大変でしたが、色の使い方や、デザインなどが学習でき、時間があっという間に過ぎていきました。
その一部は下記のような感じです。
スタイル画については、編物検定の1級から受験内容に加わり一応描けるようにはなりました。(そうでないと合格できないので)
ただ、普段スタイル画を描かないでいると、描き方も忘れてしまうので、定期的に書かなければなぁと今この記録をしていて振り返っているところです。
研修に参加されている先生方の力量
冒頭の感想の部分でも前述致しましたが、
1級合格者だけではなく、1級を過去に取得されて審査委員や役員をされている支部の先生たちもたくさん参加されておられました。
そして同じ作品を仕上げるのに、先生たちのスピードと完成度が素晴らしくて
なんとも緊張感あふれる講習会でした。
先生たちは早々と編み終えて、雑談が聞こえてきます。
「え、もう編み終わったんだ。。。」
そんなプレッシャーを受けながらも、さすがだなと先生たちの様子を感じることができました。
これまでに参加してきたそのほかの講習会などでは、一般的には編み図を見ながら編み方などを教えていただくことが多かったのですが、今回の編検の審査委員研修は、製図を見ながら編んでいく流れを教わると言う内容です。
この教わり方というのは初めてだったので、私にとってはついていくのに必死でした。
先生たちは当たり前のように聞かれていたので、これは自宅へ帰ってからちゃんと復習しておこうという気持ちになったのでした。
編物検定 審査員研修の作品
2日間での編物検定審査員研修の学習成果は、下記となります。
未熟&ミスをしている部分もありますが、2日間頭をフル回転させて仕上がった作品なので、頑張ったなと振り返ることができます。
- 左上がヘアピンレース のチャームで
- 右上もヘアピンレースのモチーフ編みとウェアになるスワッチ的なものです。
- 右下のオレンジと黄色とベージュはリバーシブル編みです。裏返しても全く同じ模様になっています。
- 一番左端は見切れていますが、毛糸の編み地に刺繍を施したものになります。
編み地に刺繍というのは今までほとんどしてこなかったのですが、編物検定受験においては、刺繍の勉強もしたので、どこかで活かしたいなと思っています。
レース編みのその繊細な部分は、春夏の編み物にもぴったりで
マスターすることで、他の作品と組み合わせるなど幅が広がるということを学びました。
研修を終えて
参加者は10人未満だったこともあり、わからないことや聞きたいことはしっかりと質問することもでき、
難しかったですが、後に持ち込まずスッキリと学べた研修でした。
盛り沢山の内容で、終始余裕なく時間が過ぎていきましたが、内容の濃い2日間を過ごすことができました。
終了後には、今回で審査委員になられる方の認定証授与などもあり、今後の励みにもなりました。
2日間みっちりで、初めて習うことも多く終わった後は良い疲れが押し寄せましたが、年に1回しか受けられない貴重な研修なので、受けることができて感謝しています。
そして、編検受験の時にお世話になった先生方に会えると言うのが、もう一つの喜びでもあります。
以上が今年の審査委員資格者認定研修会の受講記録となりますが、
編物検定を受けたいと思っている方などの興味のある方の参考になりますと幸いです。
編物検定普及活動の一部として、微力ながら自分にもできることをしていきたいと思っています。
また、来年の受講も楽しみに、編み物を自分なりに励みながらかつ楽しんでいきたいと思います。
何か質問などありましたらお気軽にご質問やメッセージされてくださいね( ﹡ˆ ˆ﹡ )。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。それでは。
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