編み物という作業では近見視力を使い、眼精疲労が否めない状況ですが、
更に加齢による老眼も避けれないため、編み物を長く継続していくためにはアイケア(eye care)がかなり重要となってきます。
今回、昨年から予約していた眼科検診を受けながら
「老眼は何歳から出現し、遠近両用眼鏡はいつ頃から使用していくのがよいのか?」
などといったアイケアにまつわる豆知識を、眼科医などに確認しつつまとめました。
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眼科検診の動機
定期検診
私は特に眼疾患がある状況ではないのですが、
眼鏡を使用していることもあり、半年〜1年に1回は定期検診をしています。
運転免許書の更新
昨年、運転免許の更新の時に両目で0.7以上ギリギリだったということもあり、
しっかりと眼科で測定し詳細をチェックしてもらおうと思って予約をしていました。
編み物作業中の症状:暗い糸と眼精疲労
それから一番気になっていたのが、「編み物をする時に暗い色の糸がみえづらい」という点です。
以前から黒色や紺色など、暗いものは編みづらいというのはありましたが、
毛糸の色のせいだと勝手に決め付けていました。
さらに昨年の冬に紺色の毛糸でベストを編んだ時にもやはり編みづらいというか、見えづらく、
これは毛糸のせいではなく、もしかして老眼がきているのか?と感じていたこともありました。
さらには、編み物のしすぎて目が疲れやすいと思っていましたが、
この目の疲れやすさは、もしかしたら老眼の症状なのではないか?と思っていたこともあります。
そこで、しっかりと老眼検査も含めて視力測定もしてもらうことにしました。
老眼検査を受けるのは初めてで、プチショックを感じながらも、自分のためと割り切り検査をしていただきました。

目の知識
近見視力と遠見視力
- 近見視力(きんけんしりょく):近くを見る視力 「手芸、読書、スマホ操作、料理、など」
- 遠見視力(えんけんしりょく):遠くを見る視力 「車の運転、歩行、講義(ホワイトボードや黒板)など」
老眼の症状と原因
メモ
- 老眼の症状:小さな文字が見えづらい、薄暗い場所で細かいものが見えにくい、目から少し離すと見えやすい、色のコントラストがわかりにくい。
- 老眼の原因:主には目のピント合わせをする「水晶体」が加齢によりかたくなる、水晶体や瞳孔を支える目の筋肉の老化によりピント調整が難しくなるなど。
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視力測定
- 眼科で行われる一般的な視力測定(遠見視力):5m先の視力表
- 近見視力検査:近くのものが見える視力 30cm先の視力表など
- 乱視検査:ブレがあるかどうかのチェック
- 顕微鏡検査:眼球の傷などのチェック
- 眼圧検査:緑内障の有無のチェック
- 利き目の検査:利き目の判定
以上、色々な検査をしていただきました。
近見視力検査はどのくらい離すと見やすいのか、ピントがあうのかといった大変細かな内容でした。
また、今回利き目の検査もしてもらいましたが、自分の利き目は「右」でした。
利き目がわかると、そちらの視力をよく使うので、効き目の視力を優先に調整していくというように眼科検査員の方に調整していただきました。
遠近両用メガネをお試しする
上記の検査をし、実際普通のメガネと遠近両用メガネを試しに使用してみることにしました。
遠近両用メガネは、下の部分で近くをみて上の部分で遠くをみるというメガネ。
よく老眼の方を見ていると、メガネを外して近くのものを見たり、スマホを遠ざけながら見たりという仕草が見られますが、
そういった細かな動作が不要になり、メガネをかけたまま近くも遠くも見えるので、使い慣れれば両手をわずらわせることもなく便利かなと感じました。
そして実際遠近両用メガネをしたら、新聞の字が明らかにみやすくなっていました。
眼科検査員と眼科医への質問
質問内容
何事もインフォームドコンセント(説明と同意)が重要な時代なので、自分が納得するまで説明を聞くようにしています。
今回は、検査中には眼科検査員へ積極的に質問をし、そこで解決できなかったことを眼科医師診察時に補足してもらいました。
- 老眼が起こりやすい状況
- 遠近両用メガネはいつ頃から使うと良いのか?
- 遠近両用メガネを使うことでさらに老眼が進むということはないか?
質問への回答
- 細かいことをすると目に負担がかかるので老眼が発症しやすい。
Dr→何か細かいことをしますか?
私→手芸特に編み物をします。
Dr→それだとやはり少し老眼が早めになるかもしれないですね。個人差はありますが。 - 遠近両用メガネは、早い人だと30代から使うこともある。
老眼は必ず誰にでも起こり進行する症状。少しでも症状があれば早めに使用し始めるのがよい。
ショックだったり使いづらいといって先延ばしをすると、50代60代になった時にさらに使いづらくなる。
使いづらくなる理由は、遠近両用眼鏡の構造上、近視部分の左右がみえづらく視野が狭くなることが関係している。 - 遠近両用メガネを使うことで、老眼が進行するということはない。
むしろ、度数のあっていないメガネを使用していることの方が視力低下を起こす原因の一つとなる。
遠近両用メガネを使用しないことで疲れやすく頭痛・肩こりなどの原因にもなるため、両用メガネを使うと楽に作業ができると思いますよ。
ざっとこんな感じでした。
遠近両用メガネの構造については紙に絵を書いていただき説明を受けましたが、ここでは簡単に文字にしました。
注意)先生の解説については、医師によって見解も違う部分もあるかとは思います。上記が全てではなく私の場合の一例となります。
遠近両用メガネの適応年齢と編み物
以上までのまとめ。
- 遠近両用眼鏡は30代から使用する場合もある。
- 老眼の最も起こりやすい40代半ばあたりでは使用者数もかなり増える。
- 見辛いと思ったら、視野制限になれるためにも、40代から早めに使用する方が眼精疲労軽減のために有効的。
特に編み物をしていると、手元を見る近見視力と、遠くをみる遠見視力を両方使うと思います。
編み物の講義を受けていても、手元を見たりホワイトボードをみたり。
その度に、メガネを変えたり、目を凝らしてみたり、少し不便だなと思って手元を見ているよりは、断然効率が上がるということで、
年齢にこだわらず、必要な時期から早めに取り入れた方が良いという結論になりました。
スマホ老眼
さらに近年では、VDT症候群(visual・display ・terminal)といった、パソコン・タブレット・スマートホンなどの液晶ディスプレイをみ続けることによって引き起こされる眼疾患や目の不調(IT眼症)が問題視されています。
それと同時に、スマホの過度な使用などにより、スマホ老眼というのが10代20代にも見られるようになっているそうです。
近くを見る時に使用する水晶体を酷使しすぎてピント調整能力が低下してしまい、近くのものがぼやけてしまう状況です。
若い頃から老眼というのは、切ないですね。
自分の目は二つしかないので、大切にしたいものです。
スタンドルーペと今後のアイ・ケア
ポイント
スタンドルーペという拡大鏡は、手芸の先輩や編み物の先輩が使用をされているのをみて知りました。
実際編物検定の試験の時にも、許可を得られてスタンドルーペを使っておられる方もいらっしゃいました。
両手が使えるので、とても便利そうでした。いつか使うことになるのかな。。。
なるべくアイテムを使わずに、できれば現状をキープしていくことができたらそれに越したことはないので、
引き続きアイケアを続け、自分の目を大切にしていきたいと思います。
▶︎▶︎▶︎眼精疲労対策の詳細については、「肩こり解消方法」の部分で詳細を記載しています。
ご興味のある方は、ご参照いただけたらと思います。
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▶︎▶︎▶︎眼疾患の簡単なまとめ
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最後までご覧いただきまして、誠にありがとうございました。