
今日は、私がずっと愛してやまない「レース編み」と、
編み物を長く楽しむために欠かせない「目」のお話を記録しておきます。
編み物には本当に色々な種類がありますが、
その中でもレース編みの繊細さや美しさは、これからも極めていきたい分野です。
でも、レース編みは同時に「目との戦い」でもあったりしますよね。
- 細かくて複雑な編み図を追うこと
- #40や#20といった極細の糸を使うこと
- 手元を長時間、じっと凝視し続けること
これらが重なるため、レース編みをした後の眼精疲労は、
通常の編み物よりもダントツで重く感じるのではないでしょうか?
ですが、やっぱりあの繊細な美しさは編んでいて気持ちも穏やかにさせてくれる、
それは今で言う編み物マインドフルネスであり、ニットセラピーでもあります。
今回、記事にするにあたって、
以前の、眼科病棟での勤務経験や、家族の眼病経験談などにも触れておきたいと思います。

この記事を書いたのが、2020年12月ですが、2026年現在、私は編み物教室を開いています。
生徒さんたちにも「目の大切さ」については折に触れてお伝えしています。
20年以上の正看護師としての知見も踏まえながら、いち編み物愛好家として、
少し踏み込んだお話ができればと思っています。
眼科病棟での経験
私は以前、大学病院の眼科病棟に配属されていたこともあり、
目の難病ともいわれる方々や手術などの看護をしている時期がありました。
目の病気は全く縁のない方もいらっしゃることと思いますが、
ここには載せることのできない重い目の病気を持った患者さんたちと接することで、
目が見えることの大切さと、目が見えなくなることの不自由さを目の当たりにしていました。
誰かの視力になるという経験は、とても貴重でした。
目が見えなくなる、それは暗闇の世界にひとりぼっちになったかのように、光を失ってしまいます。
以後、視力の衰えというのにはとても敏感になり、視力管理に配慮した生活を送っています。
ですが、やはりどうしてもやめられないのが、
人生の一部である編み物、手芸です。
レースの魅力と、色褪せたドイリーの思い出
私のレース好きのルーツは、20年以上前に遡ります。
昔からレースをあしらった小物作りが好きで、
リトアニアのレースやアンティークレースを集めたり、
ハンドメイド作家としてレースを扱ったりしていました。
小物や服などにも少しあしらうだけで、印象がだいぶ異なります。
「大好きなレースを、自分で編める!」
編み物を始めてそう気づいたときの感激は、今でも忘れられません。
買わなくても自分で生み出せるという事実が、とても尊く感じたものです。

暮らしに馴染むレース編みの美しさ
レース編みドイリーの宝の山
またわたしは、ケアマネをしていた頃に訪問させていただいた頃がありました。
その頃は、まだ編み物初心者の頃で、さりげなくあちこちに置かれている、レース作品が自然と目に留まったのです。
20枚30枚、いやもっとあったかと思います。
電話カバーとして使われていたり、
ソファーの上に何気なくかけてあったり。
それは暮らしに馴染む形で無造作に置かれているのですが、とても美しい光景でした。
見せてくださいとお伝え指定、その素晴らしく繊細なレース編みのコレクションを見せていただいて思ったことがありました。
それは、一部は少し変色もしたりしているのですが、
それがまた時の変化を感じさせてくれて、とても風情があるというか、味があると品々だったのです。
歴史と共に移り変わること、そしてその色褪せすらも「美」であることを感じた瞬間でした。
暮らしの一部を演出するのに、レース編みのドイリーは
たった一つだけで存在感を感じられるものでした。
レース編みをやめた理由
その方は、私の担当だった高齢者の方でしたが、
視力低下とともに「もうやめてしまった。今はもうできないの」と、
寂しそうに話されていました。
もしまだされていたら、教えていただきたかったほど繊細で美しくて、
いつまでもみていられることのできる作品たちでした。
視力低下の様々な背景と経験談
生活習慣による視力低下
加齢による視力低下というのは人間の生理現象として、どうしても否めないですよね。
私は中学生位から小説など色々と読み物がすきだったことなどもあり、
当時から視力低下が徐々に進んでいきました。
視力改善プログラムなども色々試みたこともありましたが、
どうしても加齢には勝つことができません。
加齢に伴う視力低下
生活習慣が視力低下をきたす場合もあれば、
老いという避けては通れないのが人間の性。
いわゆる「老眼」」は視力低下を引き起こしますが、
それだけではなく「白内障、緑内障、加齢黄斑変性」という目の病気も引き起こされてきます。
私は今のところまだ老眼はきていないのですが、
いつやってくるかもわからない、それはまさに時間との勝負になります。
目の病気についてはもう少し詳細を残しておきたいと思います。
年齢とともに起こる眼疾患
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病名 |
発症の目安 |
主な症状と特徴 |
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白内障 |
40歳以上~ (80代ではほぼ100%) |
目のレンズ(水晶体)が濁る病気。白くモヤがかかって見えたり、光が眩しく感じたりします。無症状で進行することも。手術で視力回復が見込めます(私の父も手術で驚くほど快適になりました!)。 |
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緑内障 |
40歳以上~ |
眼圧が上がり、視神経が障害される病気。視野が狭くなり、視力も低下します。糖尿病の合併症として起こることも多いため、健康診断でのHbA1c値のチェックや、定期的な眼科受診が重要です。 |
白内障
<白内障の発症率>
発症率は40歳以上からで、50代では40-50%、60代では70-80%、70代では80-90%
80代では100%と言われるほど、加齢との因果関係が強い病気です。
水晶体という「目のレンズ」の役割をする部分が濁ってしまい、
症状としては、白くモヤがかかって見えたり、光が眩しく感じたりします。
手術をすればたいていの視力は戻ると言われています。
ですが、放置しているとそれだけ視力低下も進行してしまいますし、
無症状で進行していく場合もあります。
私の父親は白内障で手術を受けていますが、
驚くほど快適に見えるようになったという成功事例です。
レーシックも、もはや珍しくない昨今ですが
やはり目の手術は怖いのと合併症のできることならしたくありません。
緑内障
<緑内障の発症率>
緑内障は、眼圧が上がることで目の神経(視神経)が障害される病気です。
発症率は40歳以上。
正常な眼圧 10mmHg →異常により20以上となります。
視神経は脳神経の一部。
侵されると視野が狭くなるなどの視野狭窄となり視力も低下します。
生まれつきのものもあれば、急性で発症する場合もあります。
糖尿病があると視力障害が合併することが多いので、
病棟では糖尿病の患者さんの眼圧測定をすることが一番多かったです。
糖尿病は生活習慣や遺伝によりおこりますので、
身近な方で糖尿病の方がいらっしゃる場合は留意が必要で
健康診断では、HgA1cを常にチェックしていくと同時に、症状が出た後は眼科受診も定期的におこなっていく必要があります。

細分化していくとさらにたくさんの目の病気がありますが本日は割愛して、レース編みの話題に戻りたいと思います。
レース編みの先輩からのアドバイス「レースは若いうちに」

先輩経験者からのアドバイス
私の知り合いの編み物の先生がよく言われます。
「レースは若い頃にしておいたほうがよいよ」と。
色々編みたいものがあるので
なかなかレース編みばかりしているということができないのが難点の私。
何か差し迫るものがあったのか、
「レース編みをしなくては」というお告げのようなものがあったので
この寒い冬のとある日、
レース編みのドイリーを編み始めることにしました。
編み始めたレース編みのドイリー
以前も、自分の中では大物にはいる30センチのドイリーを編んだり、
コースターやモチーフなどチマチマと隙間時間に編んでいるのですが、
もっと作品と残せるような、存在感のあるレース編みの作品を残したいと思っています。
こちらはまだ編みかけ途中でふにゃふにゃしております。

わたしの最終目標と、目を守るためのケア
レース編みの目標にしていること
私のレース編みの最終目標はいつか「ランナー」を編むことです。
そのために、もう少しドイリーで編み慣れておきたいと思いコツコツドイリー編みを楽しんでいます。
コツコツ編み進めていけば、
その小さな努力や積み重ねはやがて大きな価値となる日が来ると、
その日を夢見ています。
同時に、こうして手指が動かせるということはありがたいことだと、
自分の手指に感謝をし母に感謝をしています。
目も手指も、一生の相棒。
酷使しすぎないように適度に休ませながら、これからも編み物を楽しんでいきたいと思います。
編み物の目を護る、目によいサプリメント
実際に、私の担当だった別の高齢者の方も、
眼科の先生に勧められて、目に良い食品で定評のある
「ブルーベリー」のサプリを内服されていました。
私も常にブルーベリーは摂取するようにしています。
レース編みについてのまとめ
今回は、私の経験談を振り返りながら、
レース編みと「目」の関連性についてまとめました。
これからレース編みを始めたい初心者さんの、知識や心構えの一つになれば嬉しいです。
編み物を愛するすべての方に共通するテーマですので、
ぜひ目の健康を大切になさってくださいね。
初心者向けのレース編みの始め方については、下記のページも参考にしてみてください。
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