レース編みの中には色々なレース編みがあります。
今日は、この間習ったばかりの「バテンレース」について、その歴史、特徴、その使われている素材についてまとめてみました。
バテンレースの名前の由来
バテンレースの由来は、ドイツのバテンベルグで作り始めたことが由来とされてこの名前になったそうです。
バテンレースの歴史
また、このバテンレースの背景には、ルネッサンス時代、ヨーロッパでの流行高であったという背景があります。
その時代に相応しく、曲線の華やかな花模様が多く、フランスなどではルネッサンスレースと呼ばれる作品が作られていたとのことです。
バテンレースの特徴
元々は既製のブレードを展開させていくのがバテンレース。
端の糸を引くなどして、真っ直ぐなブレードを丸くするなどしてお花模様を描いていくというのが主流のようです。
バテンレースの素材と用具
素材
日本では、白木綿を代表として、テープ・コードを用いて変化させてバテンレースに仕上げていきます。
そのほかにも、かがり糸をつけてかがっていきます。
用具
かがり針、かがり糸、とじ糸、とじつけ針
図案
また、折り曲げたりカーブさせたり交差させて模様を作っていくのですが、そのためには土台となるパターンが必要になってきます。
今回は、教えていただいた先生の図案を使わせていただいています。
一本のブレードからバテンレースへ
実際に梯子模様のテープを変化させていったところが、下記の画像となります。
この後は、布にかがっていくという工程があります。
出来上がり面が下側になっているため、今見えている写真の方が裏側となります。
かがりの作業
土台となる布地に、パターンにそって模様に変形させたバテンレースを縫い付けたのち、レースの間の空間を、かがっていきました。
かがりの種類は色々な種類があります。
- ヘリンボーンのかがり(千鳥かがり)
- ネットかがり
- ネットかがりダブル
- くもの巣かがり
かがり針を色々な方向にかがり糸に交差させたり潜らせたりしながら、レースとレースの間の空間が埋まっていくのは、大変面白く、
皆さんこの工程が楽しくて、ここまでたどり着くのだと話されていました。
おわりに
今回初めてのバテンレース編みに挑戦しました。
初心者としては、「こんなふうに1本のテープを変身させて模様にしていくな」とただただ感心し、何事も発想力なんだなと学ぶことができました。
そして、意外と面白かったのが、「かがり」という技法です。
刺繍と似た感覚で、細かい作業で根気が必要にはなりますが、かなり集中できて、それはまるで「ゾーン」に入ったかのような無の境地でした。
編み物、レース編み、一つ一つしれば知るほどに
その可能性を感じたバテンレース編みでした。
かがりが思いのほか楽しかったので、もう少しこの作業を楽しみながら完成させる予定です。
お読みいただきありがとうございました。
▶︎▶︎▶︎▶︎その他、レース編みについては下記より
今回、バテンレース編みの歴史などについては、日本編物検定協会のレース編みテキストを参照しております。
▶︎▶︎▶︎▶︎編検については下記より